fever pitch

ニック・ホーンビィという作家が大好きでよく読んでいたのは今から10年は軽く前になるだろうか。

デビュー作のfever pitch から始まり, high fidelity,about a boyなど次々とヒット作を飛ばした彼。

すぐに作品は映画化された。

彼の本が売れ始めたころによくいわれたのは、イギリスのいわゆる現代の生活描かせたら右に出るものはいないだろうということだった。

それだけにhigh fidelityのように映画の舞台がアメリカになってしまうと物足りなさがでてしまう。次のabout a boyは作品どおり英国が舞台で俳優も英国の人たちで固めていたためにホーンビィ作品の持ち味がよくいかされていたとおもう。

fever pitch には最近では高慢と偏見でダーシー卿として、古くはアナザーカントリーで有名なコリンファースがイギリスプレミアリーグアーセナルの熱烈ファンを演じている。これに対して、同じ学校に赴任した教師仲間の女性はコリンファース演じるポールに興味を示すどころか嫌悪をすらおぼえるのだ。

ロマンティックコメディ映画ではあるのだが、これがまた微妙な味付け、出てくる人物のおかげで甘ったるくならずにいい感じの恋愛ものにしあがっている。

最後のシーンは何度も見てこっちまでうれしくなってしまい

誰かに抱きついてhug hugしたくなるから不思議だ。

ぼくのプレミア・ライフ (新潮文庫)

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